【PowderTAG(フォトサーマル方式・粉体塗装膜厚計)導入事例(NO.1)】
今回ご紹介するのは、工業用の機械設備やロボットの外装塗膜に意匠性粉体塗料を使用されているメーカー様での導入事例です。
普段の生活や職場でご覧になったことがある皆さんもきっといらしゃるのではないでしょうか。
■PowderTAGが採用されるための管理用件は?
・求めている膜厚の範囲内に収まっているか確認する
・厚塗り・薄塗りの箇所はないか確認する
乾燥後に電磁式膜厚計で測定して、ここは厚膜・薄膜だったね...とわかってもやり直すことはできません。
そのため、パウダータグで粉体の状態で管理したい。
■導入に成功すれば、達成できること!
・厚膜・薄膜箇所を硬化前に発見して、修正作業ができる。(不良回避)
・熟練の目利きが必要なくなる→誰でも求めている膜厚に塗装することができるようになる。(作業性UP)
・粉体の状態で膜厚管理ができるので、粉を余分に使用しなくて済む。(コスト削減)
■そもそも、意匠性粉体塗料(模様塗料)とは?
意匠性粉体塗料は「特殊な技法を用いることなく、
通常の塗装方法で一定の凹凸感のある塗膜を再現ができる塗料のこと」で、
粉を吹き付けたときは、フラットな状態になり、焼き付け(乾燥)すると凹凸のある面になるという不思議な塗料です。
■意匠性粉体塗料(模様塗料)の膜厚管理上の課題は?
意匠性塗料は厚塗り、薄塗りしてしまうと、凹凸の形状が変わってしまいます。
そのため、塗装面での塗膜厚の違いが凹凸面の模様の不揃い、
結果として統一感の欠如といった問題が生じやすいともいえます。
■意匠性粉体塗料(模様塗料)は塗装膜厚を指定しているケースが多い!
乾燥後の凹凸のバラツキ回避のため、例えば意匠性塗料は90μm〜110μmの範囲まで
といった塗装の膜厚範囲を指定しているケースがほとんどです。
しかし、粉体時はフラットな状態でも、焼き付け(乾燥)後は凹凸面になってしまうので、
焼き付け(乾燥)後の状態で電磁式膜厚計での膜厚管理は難しいとお声を頂いております。
凹凸面での山部と谷部で膜厚の差の変動が大きいため、
何度も測定してその平均値を見るといった管理にならざるを得ません。
■PowderTAGの非接触測定の特長を生かせないか!?
そこで、硬化前にPowderTAGで計測したデータと、硬化後にポジテクター6000(高精度な電磁式膜厚計)で計測した数値の誤差が、
「この程度なら実用上問題なく、使えるね!」を検証するための実験を実施しました。
以下の図表が実験データになります。
※画像をクリックすると、PDFデータをご覧いらだけます。
⇒実験結果による誤差の範囲は、測定精度の範囲内であることがわかりました。
電磁式膜厚計での膜厚管理に苦労されている方には朗報ですね!!
■戸村の教訓:
データの積み重ねが、製品評価への自信を深める。
■その他のパウダータグ 活用事例を弊社HPにアップしています!
詳しくは下記リンクより!
詳しくは下記リンクより!
【パウダータグの最新記事】